消費者とサービス業の架け橋・事業経営とサービス
 
 
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不思議な現象をあなたは気付いていますか? 気が付かない立場であれば良いのですが・・・
消費者との位置関係(敵対・配下・善良)で商売の方法が決まってくる
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不思議な現象をあなたは気付いていますか? 気が付かない立場であれば良いのですが・・・
   
不思議な現象!

それは、労働者人口が減少し続けているのに・・・

労働者が足りなくて、企業の求人が相変わらず多いのに・・・

不思議です。

募集している賃金が最低賃金に限りなく近いことです。

通常であれば需給のバランスで、労働者が足りなければ賃金が上がっても良いはず!
それなのに賃金が最低賃金と隣り合わせです。

この不思議な現象をあなたはどのように感じていますか?

労働者を募集している企業の賃金は、時給、月給、年収などと表示されています。

時給で募集している場合、ほとんどが時給です。
その時給が限りなく最低賃金に近いのです。

時給で募集する場合、基本的に高度な技術や技能、経歴などを必要としません。
募集は新聞折込のチラシなどで行われます。

新聞折込で募集しているような労働者は、頭数が必要な労働者のようです。
居なくなっても代替えが容易な労働者です。

と言うことは、新聞折込の求人チラシを見ているあなたは、企業が必要としていない労働者です。
間に合わせの労働者です。

そう、あなたは、起業するべき人なのです。
労働者で居続けると、最低賃金に甘んじ、いつまでも底辺の生活をすることになります。

外国人の単純労働者と職場を奪い合うことになります。

ですから起業をします。

新聞折込の求人チラシを見ないあなた!
あなたも万全ではありません。

東京では外国人がタクシーの運転手をしている時代です。
あなたは、NAVIに誘導された外国人運転手のタクシーに乗ることになります。

時給レベルで働いていたのではタクシーにも乗れませんね!

多くの観光地の繁盛しているお店のオーナーは都会の人です。
そこで働いている人は地元の人です。

安価な時給で働いてはダメです。
安価な時給を受け入れてはダメです。

企業は、安価な時給でも労働者が集まると認識してしまうからです。

閣下、都会と田舎の差は拡がるばかりです。
賃金も、知識も、仲間も・・・

ですから、労働者を卒業して起業をします。
そうでなければ、将来が明るくなりません。

そのような社会になっているのです。

ある旅行業を営む企業が、従業員の副業を容認すると発表しました。副業は、原則として事業経営です。

経営者的思考で働くことが企業の業績に貢献できるのが理由です。

会社員が副業で事業経営者になっている時代に、低賃金で働いている労働者が起業を意識しないでいると、貧困生活を受け入れてしまっていることになります。
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消費者との位置関係(敵対・配下・善良)で商売の方法が決まってくる
   
商売は、事業経営者と消費者との位置関係で事業展開や経営方針が決まってきます。

「お客様は神様です!」
言い古された言葉ですが、これは位置関係を示すひとつの考え方です。

消費者が神様なのですから、商売は奉仕の精神が基本になります。
商売人の成果は消費者が決め、消費者から与えられたものが経営者の利益です。

ところが、「お客様は神様です!」と言う経営者でも真に理解して実行できている人は少ないようです。

また、「無料」や「お得」を顧客確保の手段と考えているようでは、消費者が神様の位置付けにはなりません。
「無料」や「お得」での顧客確保は、餌で獲物を釣ろうとする行為だからです。

で、「無料やお得には裏がある!」と言います。
それは、無料やお得は消費の餌だからです。

餌ですから、喰いついてしまうと釣り上げられるリスクがあります。
リスクを理解している消費者であれば、軽薄に無料やお得に飛び付くことはありません。

さて、消費者と事業者の位置関係を整理してみます。
位置関係には、大きく3つがあります。

事業者から見て、
1 敵対
2 配下
3 善良

1 敵対
敵対関係の場合は、消費者の心理や傾向を読み取って、餌を投じることなく消費させる関係です。
例えば、言葉巧みに説明、或いは事業者側に不利な情報を詳しく開示しないことです。

昨今では特定商取引に関する法律や消費者保護に関する法律が整備されて悪徳業者は減ってきましたが、法律の網を抜けて巧妙な業者も相変わらず存在します。
事業者が消費者との関係を敵対的に位置付けすると、消費者の被害や損害に対して責任を負いません。

いろいろな商売での取引で、トラブルや事故が発生します。
そのトラブルや事故の後始末の段階で事業者の本性が露見します。

「言った!」「言わない!」があり、記録がないことで事業者側が押し切ろうとします。
取引の際にお客様に見せたこともない「約款」の存在を理由にします。

それでもらちが明かないときは、脅迫します。
そして、最後は「担当者が辞めました!」と逃げの一手です。

2 配下
基本にあるのは消費者より事業者のほうが上位の存在であるという事業者側の認識が基本にあります。
「消費者なんて、バカばかり!」という認識です。

消費者の多くは0.5パーセントのポイント優先して、商品の品質や本質を理解しようとしないからです。
そのため、無料やお得などの餌を投じて消費させる関係が生まれます。

例えば、「何名様に当たる!」なども消費者を配下の関係に置いた考え方です。
当たるかもしれませんし、当たらないかもしれません。それなのに、大きな利益が得られるがごとくに説明します。

配下ですから消費者は常に事業者の下に居ます。
消費者も家畜化された羊のようです。

今日では、ほとんどの消費者が羊化されています。

3 善良
善良という言葉で説明して良いのか定かではありませんが、ここでは善良の関係とします。

消費者と事業者の位置関係は、消費者が事業者のおおよそ1割から2割上に居ます。
この関係では、もちろん消費者が上ですが、お客様自身が「自分は客だ!」と威張る存在ではありません。

事業者は、善良な消費者に対して説明不足はご法度です。
商品などのすべての情報を開示して消費者に選んでいただくようにします。

取引において欠陥などが発見されたときは、事業者側がすべて責任を負います。
善良の消費者だからです。

お客様が正当に理解できなかったときは、事業者の説明に不備があったことになります。
取引にトラブルや事故があったときは、お客様に迷惑をかけることになりますから取引をお断りすることも出てきます。


このように消費者と事業者の位置関係によって商売の方法が変わってきます。
ほとんどの商売人は、配下の関係で商売をしていますし、消費者もそれを受け入れています。

事業者は、配下の関係で商売をしたほうが楽だからです。
販売する商品はそこそこに、・・・「どんな餌でお客を釣ろうかな?」と考えるほうが楽なのです。
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