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組織肥大化の社会と弊害
 
 
 
肥大化した組織が破壊されるべき時期は過ぎ去っている
戦後73年、長期に渡る安定した社会が大きな組織を作り続けてきました
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肥大化した組織が破壊されないままの日本における経済活動は・・・
   
肥大化した組織の中に居て、或いはその時代に生きて居ると、脳ミソが蝕まれていきます。
本人は気が付きませんが、すでに思考の改革を試みても無理な話です。

組織の中に居ても居なくても、すでに世の中は思考回路の結線の方法がまったく違っているようです。
もう、結線はハンダ付けの時代ではありません。

「昔は・・・」などと言う体質だからです。
昔の話を聞きたいと思っている現代人はすでに居ません。

組織の中に居ても居なくても、離れることに不安を感じます。
何かに掴まっていたい心境になります。

一旦座ると、その椅子から立ち上がろうとしません。
椅子が無くなってしまうと、自分のすべてが無くなってしまうと考えるのです。

そのように考える人には経済活動は強くお勧めできません。



<続く>
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肥大化した組織が破壊されるべき時期は過ぎ去っている
   
組織が肥大化するといくつかの弊害が生じてきます。
最近話題になっている日本ボクシング連盟や日本大学という組織の不祥事。

また、国民の代弁者であるべき政治家の不心得な言動、そして公務員の不祥事。
大きな組織の中の重要な立場に居る人間の言動が自己中心的になっています。

その弊害の原因は、独裁的な運営と役職者等の地位の保全や保身です。
例えば、スポーツ団体の主役は選手のはずなのですが「選手ファースト」になっていないことです。

政治や行政で言えば「国民ファースト」「市民ファースト」になっていないことです。
大衆の前では「国民ファースト」「市民ファースト」言いながら、自己中心的で個人の利益を優先しています。

弊害を食い止めるためには組織を破壊するしかありません。
が、破壊しようとする人はいません。

破壊しようとする前に潰されてしまうからです。
組織にしがみつき組織の中の自分の立場を守る人たちから見れば、破壊者は敵ですから早期に排除する必要があります。

と言うことで、さらに組織は肥大化します。
肥大化した組織自体が組織の存続を守ろうとするのです。

すでに書きましたように、日本では外圧、或いは自滅によって大変革が行われています。
肥大化した組織の中で長く生きていると、出る釘にならないように要領よく立ち回る方が賢明であると学習します。

で、ますます肥大化した組織の破壊は遠のきます。

とは言え、実際には肥大化した組織の破壊は着実に進行しています。
すでに、20才代、30才代の若者が直接的な破壊ではなく、新たな組織を作っているのです。

その組織では、上を見て仕事をしていません。
確実に消費者や利用者を見て仕事をしています。

そうであれば、消費者や利用者は新しい組織に向かって動き始めます。

たぶん、肥大化した古い組織も、組織が作られたころには消費者や利用者を見ていたはずです。
政治家や行政も国民や市民を見て仕事をしていたはずです。

肥大化した古い組織は、自己変革は不可能です。
日本人の組織だからです。

肥大化した古い組織は外圧か自滅によって破壊されます。
高齢者が別世界に旅立つようになると、組織の構成員もいなくなり肥大化した古い組織は消えて行くはずです。
<180818>
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戦後73年、長期に渡る安定した社会が大きな組織を作り続けてきました
   
戦後73年、昭和から平成の時代に変わり、その平成も来年の5月には新たな年号になります。
この長期に渡り安定した社会は、大きな組織を作り上げました。

近世における日本は、大きな社会の変革期が3度あります。
戦国時代、大政奉還、そして第二次世界大戦の敗戦です。

この3度の変革期は、安定した社会が作った組織を破壊した時期でもあります。
組織を破壊したのは一部の有志ですが、すべて外圧を受けています。

戦国時代は大陸や朝鮮半島の脅威、大政奉還は欧米列強の脅威、敗戦は連合軍による猛攻です。
不思議なもので、日本は日本人自らの手で大変革はできません。

戦国時代から江戸時代の250有余年、大政奉還から敗戦までは約75年、そして敗戦からは73年が経過しています。

どこかに不思議さを感じませんか?

250有余年、約75年、73年。
時代は級数的に進んでいると言うのに・・・

大変革の時期をすでに通り越しています。
出来上がった大きな組織を破壊しないまま73年が経過しているのです。

戦後73年の間にバブル崩壊(1991~1993年頃)がありました。
その後「失われた10年」「失われた20年」を経て、「失われた30年」ももう少しで終わりです。

そして、目前に「失われた40年」が迫っています。
戦後73年、バブル崩壊からすでに約30年。

その間にどんどん大きく成長したのが組織です。
破壊されることなく成長し続けてきた組織です。
<180818>
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