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御前崎市・LOVE
 
御前崎市・LOVE/御前崎観光の拠点「御前崎海鮮なぶら市場」の商品は、できれば御前崎産を!
   
御前崎と言われてあなたは何を連想するでしょうか?

御前崎灯台、台風の通過地、中部電力浜岡原子力発電所、御前崎海鮮なぶら市場、サーフィン、静岡県最南端あたりでしょうか。
その中で御前崎への観光客の多くが立ち寄るのが「御前崎海鮮なぶら市場」です。

今年の3月、4月は気温の変化が大きい。最高気温の温度差が10度を超えるときも多い。
そのような折、「御前崎海鮮なぶら市場」を訪れる機会を得ました。

4月21日(土)、22日(日)の2日間は、とても暑く「御前崎海鮮なぶら市場」は半袖シャツで闊歩する人で賑わっていた。
特に日曜日は、通常の駐車場は満杯。臨時の駐車場を開設するほどでした。

駐車している車のナンバーを見ると、静岡、浜松ナンバーだけでなく、隣県のナンバー、さらに遠方のナンバーの車もあります。
御前崎に何かを期待してはるばる来てくれたことを思うと嬉しくなります。

私は平日の「御前崎海鮮なぶら市場」の閑散ぶりを知っていますので、今日の市場はアイドルが登場しているのかと思わせるような異様な賑わいを感じました。
市場の中は通常の何倍かのお客様が行き交い、都会の繁華街を思わせるようです。

この日は暑かったのでアイスクリームが売れています。
こんなこともあるのかと思うほどアイスクリームショップには行列ができています。

私はあまりお土産を買いません。
買わない大きな理由は、同様のものをスーパーなどで販売しているからです。

沖縄に行ったとき、沖縄のお土産を探して、探して、那覇空港でも探して買ってきました。
帰宅してお土産を知人に渡し終えたころ近所のスーパーに行きました。

すると、スーパーの一角で「沖縄物産展」を開催していました。
で、私が沖縄で購入した商品もありました。見ると、ほとんど同じ価格で売っています。
そんなこともあり、お土産を買うことがさらに減りました。

「御前崎海鮮なぶら市場」では、ひとつだけお土産を買いたいと思って来ました。
「御前崎産を買って帰りたい!」
賑わっている市場内をひと回り。

「海鮮」とは名ばかりで乾物や加工食品、せんべいなどが多いようです。
その中で「御前崎産」、或いは製造者が御前崎の商品を探し続けました。

お土産ですから、御前崎産が必要です。
御前崎に来ているからです。

商品を手に取り、表示を確認します。
浜松産(浜松製造)、焼津産(焼津製造)はまだ良いほうです。同じ静岡県だからです。

隣県の神奈川県産、愛知県産が特に多いことに気が付きました。
神奈川から来た人が神奈川県産の商品を買ってしまわないか心配です。

愛知県から来た人が愛知県産の商品を買ってしまわないだろうか・・・。
さらには、ノルウェー産の干物、オランダ産の干物、カナダ産、アメリカ産などの加工食品が並んでいます。

表示が不明確な商品を手に、店員に聞きました。
「この商品は、御前崎産ではないですよね!」

返答は、「それは小田原で有名な水産加工会社が作っていて、確かな商品ですよ!」と。
小田原の会社の製造なら、小田原に行ったときに買えばいい。

「御前崎産ではないのか!」
「御前崎海鮮なぶら市場」はまるでスーパーのようです。

自分で御前崎産の商品を探すのが面倒になってしまいました。
表示ばかり見ているので、店員の視線がこちらに向き始めています。

仕方がなく、近くの店員に聞くことにしました。
「御前崎産の商品はどこにありますか?」

店員さんは、「御前崎産の商品は、ありません!」と言い切りました。
それではまずいと思ったのか、「強いて言えば、しらす(ちりめん)があります!」

その店員さんは、市場の中の特定のお店を指さしました。
「あちらのお店で確認してください!」

「市場に御前崎産の商品がほとんど無いなんておかしいですよ!」
そのように言うと、
店員さんは、「私も同感です。市長さんにそのように言ってくださいよ!」


わかっている人がいて安心しました。
お客様に言われたことがあるのでしょうか。

教えていただいたお店に行って、御前崎産と表示されていることを確認して・・・
貴重な御前崎産を買うことができました。


観光地や周辺の施設が閑散としているのは、その場所に行く価値を提供してくれないことにあります。

お客様に来ていただきたいのであれば、その場所に行かなければ手に入らないものがあることが必要になります。

その場所でなければ食べられないとか・・・・
その場所でなければ見られないとか・・・・
その場所でなければ会えないとか・・・・

それらが着実に進化していなければ、お客様は遠のいてしまいます。
引き続き話題を提供してくれていなければ観光客は別の場所に行ってしまいます。

そして、決定的に必要なことは、本物がそこに存在していることです。

観光は、インスタ映えするような風景や施設だけでは飽きてしまいます。
一度アップしたら二度目は価値がなくなってしまうからです。

ですから、インスタではどんどん新しい被写体をさがし歩いているのです。

昨今のSNSユーザーは、新しいものに興味を持ち、それを先頭で追いかけることに優越感を得る傾向があるからです。
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